サーバーラックの選び方|サイズ・U数・奥行き・扉など失敗しない7つのポイント
2026.10.13 更新
目次
サーバーラックを選ぶ前に確認したいこと
サーバーラックを選ぶときは、最初からラックのサイズを見るのではなく、まず何を収納するのかを整理することから始めましょう。
- サーバー
- UPS(無停電電源装置)
- LANハブ・スイッチ
- ルーター
- パッチパネル
- モニター
- その他のネットワーク機器
現在使用する機器だけでなく、今後追加する可能性がある機器についても考えておくと、ラックを買い直すリスクを減らせます。
それぞれの機器について、幅・高さ(U数)・奥行き・重量・ラックマウント対応かどうかを確認しておきましょう。
サーバーラックの選び方7つのポイント
1収納する機器が19インチラック対応か確認する
サーバーラックを選ぶうえで、まず確認したいのが収納機器のタイプです。
- 19インチラックマウント型
- 据え置き型(タワー型)
19インチラックマウント型は、ラックのマウントフレームにネジなどで固定するタイプです。
サーバーやLANハブの仕様に「19インチラック対応」「EIA規格対応」「1U」「2U」などの記載があれば、19インチラックへの搭載を想定した機器と判断しやすくなります。
19インチラックでは、機器の幅や高さに一定の規格があります。
一方で、機器の奥行きは統一されていないため注意が必要です。
同じ19インチラック対応機器でも、奥行きが長いサーバーでは、ラックによって収納できない場合があります。
据え置き型・タワー型は、棚板の上へ置いて使用するタイプです。
この場合はU数だけではなく、棚板の幅・奥行き・耐荷重・機器上部の空間なども確認する必要があります。
まず収納機器が「ラックマウント型」か「据え置き型」かを確認することが、ラック選びのスタートです。
2必要なU数からラックの高さを選ぶ
19インチサーバーラックでは、高さを「U(ユニット)」という単位で表します。
1Uは約44.45mmです。
たとえば、1UのLANハブ、2Uのサーバー、2UのUPSを収納する場合、単純計算では5U分のスペースが必要になります。
ただし、必要な機器をぴったり詰め込むのではなく、ある程度空きUを残して選ぶと使いやすくなります。
一般的には、6U~13U程度の小型、18U~28U程度の中型、36U~42U程度の大型などがあります。
小型ラックは、LANハブやサーバーを少数収納したい場合に向いています。
中型ラックは、サーバー・UPS・LANハブなど複数の機器をまとめて収納したい場合に使いやすいサイズです。
大型ラックは、サーバーやネットワーク機器を多数収納するサーバールームなどで使用されます。
ラックは頻繁に交換するものではないため、現在必要なU数+将来の増設分で考えると安心です。
3奥行きを必ず確認する
サーバーラック選びで特に失敗しやすいのが奥行きです。
19インチラックは「19インチ」という名称からサイズが共通と思われがちですが、ラックや収納する機器の奥行きは製品によって大きく異なります。
そのため、「19インチラック対応だから入るだろう」と判断するのではなく、収納する機器の奥行きを事前に確認することが大切です。
ラックの奥行きを選ぶときは、サーバー本体の寸法だけでなく、電源ケーブル、LANケーブル、コネクタ、ケーブルを曲げるためのスペースなども考える必要があります。
配線スペースとしては、機器の背面からラック背面ドアまで100mm以上を確保するのがひとつの目安です。
電源ケーブルやLANケーブルを無理なく取り回すためにも、機器本体の奥行きぴったりではなく、背面に余裕を持たせましょう。
また、排熱まで考える場合は、150mm以上のスペースを確保できるとより安心です。
設置場所やラック内部に余裕がある場合は、配線だけでなく熱を逃がすための空間も考えて、150mm程度を目安にするとよいでしょう。
たとえば、奥行700mmのサーバーを収納する場合、有効奥行きが700mmあればよいわけではありません。
少なくとも配線分として100mm程度、設置スペースに余裕があれば150mm程度の背面スペースが取れるか確認しておくと安心です。
ただし、必要なスペースはコネクタの形状やケーブルの太さ、機器の発熱量などによって異なります。
100mm・150mmはあくまで目安として、使用する機器の仕様もあわせて確認することが大切です。
また、商品ページを見るときはラックの外寸だけではなく、「有効内寸」や「マウントレールの調整範囲」も確認しましょう。
同じ奥行きのラックでも、実際に搭載できる機器の奥行きは製品によって異なる場合があります。
サンワサプライでは、奥行450mmの小型タイプから、600mm、700mm、800mm、900mm、1,000mm、1,100mmクラスまで、用途に合わせてさまざまな奥行きのサーバーラックを取り扱っています。
たとえば、CP-SVCBOX4BKは奥行450mmのコンパクトな12Uタイプで、ハブやNASなど比較的小型の機器収納に向いています。
一方で、サーバーは本体の奥行きが長い製品も多いため、機器本体の奥行きに加えて配線・排熱スペースまで考え、1,000mmや1,100mmクラスのラックを選ぶ必要があります。
サンワダイレクトでは、サイズ・U数・奥行きなどからサーバーラックを比較できます。
実際の商品を見ながら選びたい場合は、サーバーラック一覧もあわせて確認してみてください。
サンワダイレクト サーバーラック一覧ページへ
サンワサプライ サーバーラックのおすすめ商品
4耐荷重を確認する
サーバーやUPSは、一般的なパソコン周辺機器より重量がある場合があります。
そのため、サーバーラックを選ぶときは、ラック全体の総耐荷重と棚板1枚あたりの耐荷重を確認しましょう。
特にUPSや大型サーバーを複数台収納すると、想像以上に重量が増えることがあります。
重量のある機器を高い位置に集中させると、ラックの重心が高くなります。
UPSや大型サーバーなどの重い機器は、できるだけラック下部に配置すると安定しやすくなります。
ラックを選ぶ段階から、どの機器をどの位置に収納するか大まかに考えておくと、棚板の枚数や位置も決めやすくなります。
5扉・パネルの種類を選ぶ
サーバーラックには、通常パネル、メッシュパネル、オープンタイプ、観音開き扉などがあります。
メッシュパネルは、多数の通気穴があるため、ラック内部の熱を逃がしやすいタイプです。
サーバーなど発熱量の大きい機器を収納する場合は、放熱性も重要な選定ポイントになります。
オープンタイプは、扉や側面パネルがなく、機器へのアクセスや配線作業を行いやすいタイプです。
一方で、人の出入りが多いオフィスなどでは、パネル付きラックが向いている場合があります。
ラックの前面スペースが限られている場合は、扉の開き方も確認しましょう。
観音開きの場合は左右の扉がそれぞれ短くなるため、片開きより前面の開閉スペースを抑えやすいというメリットがあります。
壁や通路が近い場所では、ラック本体の寸法だけでなく、扉を開けた状態まで考えて選びましょう。
6設置場所に収まるサイズか確認する
収納機器に合ったラックが見つかっても、設置場所に置けなければ使用できません。
- ラックの横幅
- 奥行き
- 高さ
- 天井までの高さ
- 前後の作業スペース
- 扉の開閉スペース
- コンセントの位置
- LAN配線の位置
たとえば、幅600mm×奥行1,000mmのラックだからといって、そのサイズだけ空いていればよいわけではありません。
前面には機器の出し入れや扉の開閉、背面には電源・LAN配線やメンテナンスのためのスペースが必要です。
ラック本体+前後の作業スペースまで含めて設置場所を考えることがポイントです。
大型サーバーラックでは、ラック本体だけでなく、収納する機器を含めるとかなりの重量になることがあります。
設置場所の床や使用環境についても事前に確認しておくと安心です。
7搬入・組み立てまで考えて選ぶ
ラックそのものの仕様だけでなく、購入後にどうやって設置するのかも確認しておきましょう。
- 梱包サイズ
- エレベーターに入るか
- ドアを通れるか
- 廊下を通れるか
- 階段作業が必要か
- 設置場所まで運べるか
- 組み立てるスペースがあるか
- 組み立てに必要な人数を確保できるか
特に中型・大型サーバーラックでは、「商品は届いたが、組み立てが大変だった」ということがあります。
大型ラックは、完成後に別の部屋や階へ移動するのが難しくなることがあります。
できるだけ設置する場所まで部品を運び、設置場所の近くで組み立てるとスムーズです。
サーバーラック選びでよくある失敗
必要U数ぎりぎりで選んでしまう
現在使用する機器だけでラックを選ぶと、機器追加時に収納できなくなることがあります。
将来の増設も考え、多少余裕のあるU数を選ぶと安心です。
機器の奥行きを確認していない
19インチラック対応でも、機器の奥行きがラックに合わない場合があります。
本体寸法だけではなく、背面の配線・排熱スペースまで含めて確認することが重要です。
ラックの外寸だけを見てしまう
同じ外寸でも、内部の有効寸法やマウントレールの位置は製品によって異なります。
収納機器とラックの有効内寸を確認してから選びましょう。
扉を開くスペースを考えていない
ラック自体は置けても、すぐ前に壁や家具があると扉を十分に開けない場合があります。
扉の仕様と開閉スペースまで確認することが大切です。
組み立て後の移動を考えてしまう
「広い場所で組み立ててから設置場所へ運べばよい」と考えると、完成したラックがドアや階段を通れない場合があります。
設置場所と搬入経路は組み立て前に確認することが大切です。
用途別|サーバーラック選びの考え方
小規模オフィス
サーバーやLANハブが少ない場合は、小型ラックが候補になります。
省スペース性を重視しながら、今後の機器追加分も考えてU数を選ぶと安心です。
オフィスのネットワーク機器をまとめたい
サーバー、UPS、LANハブ、ルーターなどをまとめて収納する場合は、中型ラックが選びやすくなります。
機器の合計U数だけでなく、奥行きや総重量も確認することが大切です。
サーバールーム
複数のサーバーやネットワーク機器をまとめて収納する場合は、36U~42Uなどの大型ラックが候補になります。
大型ラックでは、ラック選びだけでなく、搬入経路・床・電源・空調・設置スペースまで含めて検討する必要があります。
サーバーラックを選ぶときのチェックリスト
購入前に、次の項目を確認しましょう。
- 収納する機器は決まっているか
- 19インチラックマウント対応か
- 必要なU数はいくつか
- 将来の増設スペースはあるか
- 機器の奥行きは収まるか
- 背面に配線スペースを確保できるか
- 排熱のためのスペースを確保できるか
- ラックの耐荷重を超えないか
- 必要な棚板はそろっているか
- 扉の開閉スペースは確保できるか
- 設置場所にラックが収まるか
- 搬入経路を通れるか
- 組み立てに必要な人数を確保できるか
ラック本体だけを見るのではなく、収納・設置・搬入・組み立てまで一連の流れで確認すると失敗を減らせます。
チェック項目を確認したうえで、実際の商品を比較したい方はサンワダイレクトのサーバーラック一覧をご覧ください。
サンワダイレクト サーバーラック一覧ページへ
サーバーラックの組み立てに不安がある場合は
サーバーラックを選んだあとに意外と悩みやすいのが組み立てです。
小型ラックであれば一人で作業できる場合もありますが、サイズが大きくなると、フレームを支える、パネルを取り付ける、ラックの向きを調整する、棚板を取り付けるといった作業を一人で進めるのが難しくなる場合があります。
また、完成してから設置場所に移動しようとして、ドアや階段を通れないケースにも注意が必要です。
購入前の段階で、誰が・どこで・どのように組み立てるかまで決めておくと導入がスムーズになります。
サーバーラック組立で困ったらTEDASUKEへ
サーバーラックを購入したものの、
「社内で組み立てる人手がない」
「大型なので自分たちで組み立てるのが不安」
「設置場所で組み立ててもらいたい」
という場合は、組立サービスを利用する方法もあります。
TEDASUKEでは、サーバーラックの組み立てについて、条件を入力して対応可能な事業者へ見積もりを相談できます。
依頼する際は、メーカー名、型番・品番、製品URL、ラックのサイズ・U数、台数、設置場所、設置場所の写真などを準備しておくと、相談がスムーズです。
購入したサーバーラックの組み立てに不安がある場合は、まずは見積もり相談から検討してみてください。
よくある質問
サーバーラックは何Uを選べばいいですか?
収納する機器のU数を合計し、将来の機器追加分を含めて余裕のあるラックを選ぶと安心です。
19インチラックならどんなサーバーでも入りますか?
いいえ。19インチラック対応でも、機器の奥行きは製品によって異なります。
ラックの有効奥行きや背面の配線スペースまで確認することが大切です。
サーバーラックの奥行きはどのくらい必要ですか?
収納する機器によって必要な奥行きは異なります。
サーバー本体の寸法だけではなく、背面の配線や排熱のためのスペースも考えて選ぶ必要があります。
配線スペースとしては、機器の背面からラック背面ドアまで100mm以上を確保するのがひとつの目安です。
また、排熱まで考える場合は、設置スペースに余裕があれば150mm以上を確保するとより安心です。
ただし、必要なスペースはコネクタの形状やケーブルの太さ、機器の発熱量によって異なります。
100mm・150mmは目安として、使用する機器の仕様やラックの有効内寸もあわせて確認してください。
サーバーラックは大きいほうがよいですか?
必ずしも大きいほどよいわけではありません。
大きなラックは収納力がありますが、設置スペースや搬入、組み立ての負担も増えるため、現在の機器と将来の増設量に合ったサイズを選ぶことが大切です。
メッシュ扉のサーバーラックにはどんなメリットがありますか?
通気性を確保しやすく、ラック内部に熱がこもるのを抑えやすい点がメリットです。
サーバーなど発熱する機器を収納する場合は、放熱性もラック選びのポイントになります。
サーバーラックはどこで組み立てればよいですか?
基本的には設置場所またはその近くで組み立てるとスムーズです。
完成後はサイズが大きくなり、ドア、階段、エレベーターなどを通れなくなる場合があるため、搬入経路を先に確認しておくと安心です。
まとめ
サーバーラックを選ぶときは、見た目や価格だけではなく、収納する機器から逆算して選ぶことが重要です。
特に確認したいのは、収納機器のタイプ、必要なU数、機器とラックの奥行き、耐荷重、扉・パネル、設置スペース、搬入・組み立て方法の7点です。
なかでも「19インチラック対応だから大丈夫」と判断せず、奥行き・有効内寸・背面の配線スペースまで確認することが失敗を防ぐポイントになります。
背面スペースは、配線のために100mm以上をひとつの目安とし、設置場所に余裕がある場合は排熱も考えて150mm以上確保すると、より安心です。
また、中型・大型ラックでは、購入後の搬入や組み立ても考えておく必要があります。
製品を選ぶ段階から設置後までイメージして、自社の環境に合ったサーバーラックを選びましょう。
難しい作業は
プロに依頼
TEDASUKEでは、
お困りごとの作業を任せられる
プロをご紹介いたします。
必要な道具を持っていない
作業スペースの確保が難しい
作業が難しそうなどの不安がある方は、
ぜひご依頼ください。
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サーバーラックを購入しようとしても、
「何Uを選べばいい?」
「奥行きはどれくらい必要?」
「19インチラックならどれでも同じ?」
「通常の扉と観音扉はどちらがいい?」
など、種類やサイズが多く迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
サーバーラックは、外寸だけで選ぶと「サーバーが入らない」「扉が閉まらない」「設置場所に収まらない」といった失敗につながることがあります。
特に重要なのは、収納する機器を先に確認してからラックを選ぶことです。
この記事では、サーバーラックの選び方を、U数・奥行き・耐荷重・扉・設置場所など7つのポイントに分けてわかりやすく解説します。